おはようございます。
営業レター講師の渡部です。
今日は夫婦でランチの日。
人気の店へ繰り出す予定です。
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<行商のお婆さんに商売の神髄をみた>
私の住むエリアには、毎週のように
魚屋のお婆さんが行商にやってくる。
80歳前後のお婆さんが私の街に
軽トラックに乗ってやってくるのだ。
最初その姿を見かけたときは、
≪え?この時代に行商?≫
≪近くにイオンがあるのに誰が買うのかな?≫
≪生活できるほど売れるのだろうか?≫
などと勝手に思っていた。
気になった私は軽トラの動きを注視してみた。
軽トラは毎回ほぼ同じ地点で停まり、
何やらゴソゴソと作業をし始める。
するとどうだろう。
周囲の家から1人、2人と年配のお得意さん
らしき人達が近づいてくるではないか。
そしてお婆さんと楽しそうに話し込んでいる。
最終的には当然のように魚を買っていた。
それを何ヶ所かで繰り返していたのだった。
私の見立てはこうだ。
軽トラが何曜日の何時に各エリアに来るのを
お得意さんは皆知ってる。
行商のおばあさんは、足の悪い年配者の
住民へ新鮮な魚介類を届ける。
お得意さんたちは、お婆さんとの会話を
ひとしきり楽しみ、魚を買ってお代を支払う。
そこに持続可能な小さな経済が確かにあった。
その一連のやり取りの中には営業という行為も
営業の香りもまったく皆無。
売り手と買い手に上下の関係はなく、いつもの
井戸端会議のお仲間といった雰囲気。
自然にお婆さんの生業が成立しているのだ。
≪本来これが商売の原点なんだろうなぁ…≫
“商売の神髄”を見たような気がしました。