おはようございます。
営業レター講師の渡部です。
最近はYouTubeでセミナーをよく視聴しています。
本当に便利で安価な時代になってくれました。
地方の人間には大助かりですね。
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<様々な営業のやり方>
私の友人達はじつに様々な職種に就いている。
銀行員だったり公務員、薬のMRや
菓子作りの職人などバリエーション豊か。
飲み会などで彼らと話をすると、
それぞれ“業界の色”が見えてくるから面白い。
各々に特徴があるのだが、
特に印象深いのが薬のMRの仕事。
MRとは医薬情報担当者のことだが
要するに薬の営業マンのこと。
かなり以前の私と友人MRの会話。
私:
『薬を売るためには、最新の薬にまつわる情報を
持って理論武装して医者と面談するのかい?』
友人:
『いや、俺の場合は医者に会っても薬の話は一切
しないよ。ひとしきり世間話をすると夜の食事
会の予定を詰めたりするんだ。』
私:
『え?それって接待をするってこと?医者からす
ると類似した薬の効果などの情報をMRから
聞きたいんじゃないの?』
友人:
『まぁ、はっきり言ってどこの会社の薬も成分も
効果も似たようなもん。どの薬を使用しても
さほど差はない場合が多いのが実情なんだ』
この時に分かったのは、この業界で必要なのは
薬の商品力と共にそれを売るMRの接待力だった。
“薬を処方する医者といかに懇意になるか”
が他社との勝負の生命線だったという。
だが接待への業界規制が厳しくなった上に、
昨今のコロナ禍で業界は様変わりしている。
現在、製薬業界では大リストラの嵐が吹き荒れ、
正にそのMRが大量に淘汰されようとしている。
世の中には様々な仕事と営業法があり、また
常に変化している事を思い知らされた一件です。