おはようございます。
営業レター講師の渡部です。
就活中の次女がこの春5回目の帰省。
なんか最近やけに大阪が近く感じます。
悔いなく活動してほしいですね。
*********************
<一見無駄なことが足腰を強くする>
~現役時代の頃のこと~
ブログでは婚礼営業マン時代の話がメイン。
一方でホテルマンでもあった私は、当然、
婚礼以外の商品も販売しなければならない。
それこそ大ホールを使って、自社で主催する
イベントチケットにも販売ノルマがある。
以前上司と二人で真夏の炎天下の住宅地で
ポストインの人海戦術を取った。
ポストインとは、各ご家庭の郵便ポストへ
ひたすら商品チラシを入れていくこと。
これを真夏に7~8時間。
日中の気温はゆうに35度超え。
当時、クールビズなんて概念はなし。
当然ブレザーを着込んでの歩き作業。
正直、お供していた私は心の中で叫んでいた。
≪こんな古臭いやり方、効率が悪いだろう…≫
≪広告宣伝費を多少使って、バーっと
新聞折込したほうが早いじゃないか~≫
≪地球温暖化のこの時代に、しかも真夏に
やるなんて…勘弁してよ~≫
などと、例によって愚痴のオンパレード。
その日の夜、上司が一杯誘ってくれた。
言われた言葉は今でも忘れない。
上司:
『お前今日の長時間のポストインに、
たぶん不満をもっているだろう?』
私:
『え?!いや(汗)、そ、そんな事は
別に思っていませんよ…』
上司:
『売れるか売れないかじゃないんだよ。
時にこういったドブ板営業をこなしながら、
心の足腰を強くすることが大切なんだ』
私:
『ハァ…』
上司:
『この積み重ねが本当の自信に繋がるんだ』
当時はよく理解できていなかったが、
その後の仕事で思い知ることとなる。
私は30代半ばに、東アジアのインバウンド
セールス担当を兼任で任されていた。
不慣れなまま1人で台湾や香港へ渡り、
現地の旅行会社を片っ端から回っていく。
道も分からず、日本語も通用しない
ことも多く途方に暮れた事も。
ところがここで例の体験が役に立つ。
≪あの真夏の8時間のポストインに比べれば
大したことじゃないな≫と思えたのだ。
私達の周辺業務には、一見すると
無駄に思えるものもあるかもしれない。
それでも正面から向き合うことで、
「精神の足腰」が鍛られ「未来の自分の武器」
に成長してくれるかもしれません。
そういった前向きな心の姿勢は、
必ず自分を強くしてくれると思います。