おはようございます。
営業レター講師の渡部です。
今日は完全オフです。
年賀状の準備でもして、
午後から温泉でも巡る予定です。
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<営業手法も変化していく>
高校時代の友人達は様々な職に就いている。
銀行員や公務員、薬のMRや菓子作りの職人
など、じつにバリエーション豊か。
彼らと話すると“業界の色”が見えてくる。
皆それぞれの特徴があるのだが、とくに
印象深いのが薬のMRの仕事。
MRとは医薬情報担当者のことだが、
要するに薬専門の営業マンのこと。
以前の私とMRの友人の会話。
私:
『薬を売るためには、最新の薬情報を持って
理論武装してから医師と面談するの?』
友人:
『イヤ、医者と薬の話は一切しないよ。
軽く世間話をすると夜の食事会の予定を
詰めたりすのが俺のやり方さ』
私:
『え?それって接待をするってこと?
医者からすると薬の比較効果などの情報を
営業マンから聞きたいんじゃないの?』
友人:
『正直言ってどこの薬も成分も効果も似たよう
なもん。つまりどの薬を使用してもさほど
差はない場合が多いのが実情なんだ。』
この会話から分かったのはこの業界で必要なの
は薬の商品力と共にそれを売るMRの接待力。
「薬を処方する医者といかに懇意になるか」が
他社との勝負の生命線だったという。
ただし上記は過去の話。
MRの友人は先日こう言っていた。
友人:
『業界ではMR不要論が叫ばれ始めたよ。
もう昔の接待攻勢など完全に絶滅したよ。
たった十数年でこんなに激変するなんて…』
聞いていて、一つの職種の営業手法さえも
時代の変化に淘汰されていくのを感じました。