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一見無駄なことが足腰を強くしてくれる (#1257)~婚礼営業マン日記~

おはようございます。

今朝は久々の早朝勉強会の日です。

その後は老舗の企業様との打合せ予定。

他社を訪問するのは本当に興味が沸きますね。

*********************

<一見無駄なことが足腰を強くしてくれる>


~現役時代の頃のこと~


このブログでは、婚礼営業マン時代の頃の

話が一応はメイン。


が、一方でホテルマンでもあった私は当然婚礼

以外の商品も販売しなければならなかった。


それこそ大ホールを使っての自社主催の

イベントにもチケットの販売目標がある。


昔々、上司と二人で真夏の炎天下の住宅地

エリアでポストインの人海戦術を取った。


ポストインとは、各ご家庭の郵便受けに

ひたすら商品チラシを入れていくこと。


これを真夏に7~8時間

日中の気温はゆうに35度超え


しかも当時はクールビズなんて概念はなし。

当然スーツを着込んでの歩き作業だ。

大袈裟ではなく、倒れる寸前だった。


正直、お供していた私は心の中でこう叫んだ。

≪こんな昔のやり方しても効率が悪いでしょ≫

≪広告宣伝費を多少使って、バーっと新聞折込

 したほうが早いじゃないか~≫

≪温暖化時代の真夏にやる方法じゃないぞ~≫


などと、例によって愚痴のオンパレード。

これでは売れるものも売れないのだが…


その日の夜その上司が一杯誘ってくれた。


居酒屋で飲む最初の一杯目の生ビールが、

この世のものとは思えないくらいの極上

の味だったのを今でも覚えている。


その時言われた言葉を今も忘れられない。

上司:

『お前今日の長時間のポストインに、

 たぶん不満をもっていただろう?』

私:

『え?!いや、そ、そんな事は別に…』

上司:

『売れるか売れないかじゃない。人は時に

 こういったドブ板営業をこなしながら、

 心の足腰を強くしていく事が大切なんだ』

私:

『ハァ…』

上司:

『この経験が本当の自信に繋がっていくんだ』

こんな感じの会話だった。


当時はよく理解できていなかったが、

その後の仕事で思い知ることとなる。


私は折からのインバウンド景気によって、

東アジアのセールス担当を兼任で任された。


不慣れなまま一人で台湾や香港、中国の上海や

広州へ渡り、現地の旅行社を片っ端から回る。


道も分からず日本語も通用ぜず途方に暮れた。

だがここで“例の体験”が役に立つ。


あの真夏の8時間のポストイン体験のお陰で、

≪あれに比べれば大したことではないなぁ≫

と感じられたのだった。


私達には一見すると無駄に思える事がある。


が、それでもあえてそれに正面から向き合う

ことで「精神の足腰」が鍛えられる。


「将来の自分の武器」に成長してくれるものも

あるかもしれません。


そういった前向きな仕事の姿勢は、

必ず自分を強くしてくれると思うのです。




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