おはようございます。
今朝は久々の早朝勉強会の日です。
その後は老舗の企業様との打合せ予定。
他社を訪問するのは本当に興味が沸きますね。
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<一見無駄なことが足腰を強くしてくれる>
~現役時代の頃のこと~
このブログでは、婚礼営業マン時代の頃の
話が一応はメイン。
が、一方でホテルマンでもあった私は当然婚礼
以外の商品も販売しなければならなかった。
それこそ大ホールを使っての自社主催の
イベントにもチケットの販売目標がある。
昔々、上司と二人で真夏の炎天下の住宅地
エリアでポストインの人海戦術を取った。
ポストインとは、各ご家庭の郵便受けに
ひたすら商品チラシを入れていくこと。
これを真夏に7~8時間。
日中の気温はゆうに35度超え。
しかも当時はクールビズなんて概念はなし。
当然スーツを着込んでの歩き作業だ。
大袈裟ではなく、倒れる寸前だった。
正直、お供していた私は心の中でこう叫んだ。
≪こんな昔のやり方しても効率が悪いでしょ≫
≪広告宣伝費を多少使って、バーっと新聞折込
したほうが早いじゃないか~≫
≪温暖化時代の真夏にやる方法じゃないぞ~≫
などと、例によって愚痴のオンパレード。
これでは売れるものも売れないのだが…
その日の夜その上司が一杯誘ってくれた。
居酒屋で飲む最初の一杯目の生ビールが、
この世のものとは思えないくらいの極上
の味だったのを今でも覚えている。
その時言われた言葉を今も忘れられない。
上司:
『お前今日の長時間のポストインに、
たぶん不満をもっていただろう?』
私:
『え?!いや、そ、そんな事は別に…』
上司:
『売れるか売れないかじゃない。人は時に
こういったドブ板営業をこなしながら、
心の足腰を強くしていく事が大切なんだ』
私:
『ハァ…』
上司:
『この経験が本当の自信に繋がっていくんだ』
こんな感じの会話だった。
当時はよく理解できていなかったが、
その後の仕事で思い知ることとなる。
私は折からのインバウンド景気によって、
東アジアのセールス担当を兼任で任された。
不慣れなまま一人で台湾や香港、中国の上海や
広州へ渡り、現地の旅行社を片っ端から回る。
道も分からず日本語も通用ぜず途方に暮れた。
だがここで“例の体験”が役に立つ。
あの真夏の8時間のポストイン体験のお陰で、
≪あれに比べれば大したことではないなぁ≫
と感じられたのだった。
私達には一見すると無駄に思える事がある。
が、それでもあえてそれに正面から向き合う
ことで「精神の足腰」が鍛えられる。
「将来の自分の武器」に成長してくれるものも
あるかもしれません。
そういった前向きな仕事の姿勢は、
必ず自分を強くしてくれると思うのです。