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行商のお婆さんに営業の神髄をみた(541)

おはようございます。

営業レター講師の渡部です。

今日は事務仕事の後

外出先で定例の仕事です。

水分補給しながら頑張ります。

*******************
<行商のお婆さんに営業の神髄をみた>

私の住むエリアには、毎週のように魚屋の
おばあさんが行商にやってくる。

70代~80代くらいの年代のおばあさん
が軽トラックに乗って町を回っている。

最初その姿を見かけたときは

≪え?この時代に行商?≫

≪近くにイオンがあるのに、いったい誰が
 買うんだろう?≫

≪生活できるほど売れるのだろうか?≫


などと勝手に思っていた。

気になった私は、ちょくちょくその軽トラ
ックの動きを注視してみた。

軽トラックは毎回ほぼ同じ地点で停まり、
何やらゴソゴソと作業をし始める。

するとどうだろう。

周囲のお家から、一人、二人と年配の”お得
意さんらしき方々”
が車に近づいてくるでは
ないか。

そして、おばあさんと何やら楽しそうに世
間話をしながら話し込んでいる。

最終的には当然のように魚を買っていた。

それを何ヶ所かで繰り返していたのだった。

私の見立てはこう。

軽トラックが毎週の何曜日の何時に各エリ
アに来るのを”お得意さん”は皆知ってる。

行商のおばあさんは、足の悪い年配者の住
民へ新鮮な魚介類を届ける。

お得意さんたちは、そんなおばあさんとの
いつもの会話をひとしきり楽しみ、魚を買
ってお代を支払う。

ここに”持続可能な小さな経済”が見事に存
在していた。

その一連のやり取りの中には”営業という動
き”
”営業という匂い”もまったく無い。

売り手と買い手に上下の関係性はなく、む
しろいつもの”井戸端会議のお仲間”といっ
た雰囲気。

本当に自然におばあさんの生業(ナリワ
イ)が成り立っているのだ。

≪これが商売の原点なんだろうなぁ・・・≫

あの光景に何か”商売の神髄”を見たような
気がしました。



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2020年05月27日
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